2018/08/31

私のリカバリーストーリ

私、けんのリカバリーストーリをまとめてみました。
幼稚園の頃から違和感を抱きながら、生きてきました。
友人もいませんでした。そしていじめにも何回も受けてきました。
いじめられている最中の私はここにいる私は私ではないと一生懸命言い聞かせました。
幸い多少記憶力はよかったので、大学にはいけました。が仕事はさっぱりできませんでした。
7回の転職をし、7社目ではリストラされました。それは39歳の時でした。
そして私はリストラされるときに会社の部長からこんなことを言われました。「幼稚園児や小学生でもできることがお前には出来ない、お前は決して成長しない、お前は絶対発達障害だから病院に行ってほしい。」
リストラされたときに会社に依存していた私は全ての人のつながりが切れました。
残ったのは絶望だけでした。このときに主治医にWrapの本をいただいたのですが、そのまま肥やしになっていました。
3カ月ほど家に引きこもりました。障害者手帳も取れたので、失業手当をもらえるという話を聞き、今までがんばったんだから、もらえるものはもらっておこうともらいに行きました。
ひと月に1件求人情報を検索すればよかったのです。それだけで毎月失業手当がもらえる。
リストラされた当時は運よく精神の障害者が障害者雇用率に算入してもよいときでした。
私はどんな会社があるのだろうと、仲間たちと就労の情報交換をしながら、私は105社応募しました。今の会社に今でも継続しています。仲間たちと2次面接までいったなどの情報交換したのは有益なだけでなく、とても心の助けになりました。「10社落ちる会社増えるたびにいい加減就労をあきらめなさい。もう40歳なのだから、もう変わらないわよ。」と支援者や冷ややかな目でみた当事者たちに言われ続けました。そんなときにも就労を目指す人がいることは助けになりました。一緒に就労を目指す人たちがいたおかげで私は就活を目指せたんだと思います。
なんとか105社目で内定をいただき、私の障害者就労は始まりました。
ただ見た目は同じせいでしょうか?見えない障害だから、周りは健常者と同じようにうごくことを求められました。
ストレスがたまり、支援者ももう諦めなさいばかりでなんの支援にもならず、AC、当事者研究、NLP、コーチング、CBT、サイコドラマ、SST、そして最後にWrapを試しました。Wrapに合うまで自分の希望はなかったし、権利擁護をすることもなかった。もめそうになったら、私なんかと思って、譲っていました。
Wrapで試行錯誤しながら、NAVAのピアサポ祭り、関東当事者研究交流集会などでさまざまな当事者のリカバリーストーリーを聞くことが私へのヒントとなりました。
いろいろ試行錯誤し、5つの大切なこと(希望がないまま)が決まり、もうこれ以上は変わらないだろうと思っていました。Wrapも日々こなしていく中で、
今は人とのつながりを感じられることで、希望の感覚を感じるようになり、Wrapを日々研鑽していくようになりました。
すると、今まで固定していた5つの大切なことが変わり始めました。今まで独立していた5つの大切なことがお互いに作用し、影響しあうようになりました。
50近くになった私でもまだ変わることができるんだ。「幼稚園児や小学生でもできることがお前には出来ない、お前は決して成長しない、お前は絶対発達障害だから病院に行ってほしい。」と前の会社の部長から言われました呪縛から解放された瞬間でした。
変化できる自分、成長できる自分が私にとっての希望の感覚になりつつあります。今後私はどんな変化をするのだろう?私は今まだリカバリーの途中です。今後の私が楽しみでもあります。

2018/08/07

私のコミュニケーションの出来なさ加減

最初はリストラされたときに上司から「お前は何を言っているかわからない」から私のコミュニケーションへの興味始まった。

障害者枠で働く前に少し前に多少コミュニケーションの仕方を工夫した。キーワードから別の話に飛ぶところを抑え込む訓練、つまり失敗をできる限り隠す訓練をしました。

A「昨日の広島での打ち合わせ結果をまとめておいてくれ。」
私「そういえば、広島カープ負けが続いていますね。」
A「・・・」

正直こういうこともあった。
こういうミスを減らすため、わざとワンテンポ遅らせて話の流れを確認後発言するように心がけた。

こういうミスを減らすだけで、私のコミュニケーション力のなさを見つけられないようになった。まずはミスの削減からアプローチしました。

しかし仕事場ではまだまだ難しい問題に直面しました。
会社としては実験の一環だったのだろう。
お客様の営業に同行することになった。私がサービスの説明をするのだが、お客様に一方的に話すだけとなり、営業にあとで怒られることになった。
営業に下記の指摘を受けた。
お客様がまゆげの辺りが一部ぴくっとなったときにもっと緩急をつけて詳しく説明して欲しかった。ほかにも興味なさそうな目になったときは端折って欲しかった。もう少しお客様の欲しがるものを探そうよ。

恥ずかしいことかもしれないが、私には目や眉毛の動きを全く見ていなかった。

そこで今度はHOLOLENSをつけて相手の表情や顔と名前の一致を支援していただいた。
顔と名前の一致はかなり楽だった、相手の名前を今まで会話している間に思い出せなかったことは何回もあるからだ。

しかし表情の変化がわかるようになったのは新たな苦悩をもたらした。
表情の喜怒哀楽はわかるようになった。しかし、私の認知特性のせいか、HOLOLENSが通知したタイミングの前後5秒のどれが相手に影響を与えたのか全くわからないのだ。
通知する前に決まっているだろうという人もいると思うけど、通知に気が付くまでに若干時間がかかるため、通知後の5秒というのはリアルタイムではなく、会話が終わった後の分析結果としてわかるのだ。
表情がわかることで前後5秒にこだわることもさらなる問題をもたらした。今までできていた。会話の流れを無視した発言、矛盾している発言について気が付かなかったのだ。おそらく10秒に集中しすぎてしまった結果だろう。私の脳の処理はここらあたりが限界なのかもしれない。

結局HOLOLENSで怒りや悲しみの感情を通知してきたら、黙るという選択肢しか私には残らなかった。

AIで私の支援をするかどうかということも検討されたが、コンピュータのリソースとAI技術者の確保が難しいということで見送りとなった。

結局私の問題点は表情、会話、会話のトーンを結び付けて適切な会話をしていないということになった。

結局ぼろを出さないためにはできる限り話さないこと、ワンテンポ遅らせて考えてから発言することが最良の選択となった。
AIの進歩、コンピュータの進歩がもっと早く進むことを私は望んでいます。

私を助けてください。

成人のアスペルガーブログ読者